欲望の捌け口

勢いで書いてます

懺悔録─我は如何にしてマゾヒストとなりし乎

僕が勝手に師匠と呼んでいる天野哲夫aka沼正三の最期のエッセイ集。僕にとっては宝物のような本である。

師匠の本は家畜人ヤプーが有名すぎるのもあるが、それ以外の作品も素晴らしいのにほとんど注目されていない。天野哲夫名義の本はほとんど絶版にもなってしまっているのも残念だ。

天野哲夫はその果てのなく、困難な欲望を生前常に抱えて生きてきた。自ら知恵遅れの青年を演じJDの家庭教師の元に通うなど到底僕にはできない。

「さすが師匠!俺たちにできない事を平然とやってのけるッ

 そこにシビれる!あこがれるゥ!」

本書には未完小説である「化粧台の秘密」が収録されている。冒頭部分だけではあるが僕のマゾヒズムを掻き立てる。未完であることが非常に悔やまれる作品だ。

 

懺悔録─我は如何にしてマゾヒストとなりし乎

懺悔録─我は如何にしてマゾヒストとなりし乎